今更聞けないSIMフリースマホって何？

SIMとは何か

やすい通信料で使えるSIMフリースマホですが、それが何かを知るためには、そもそもSIMと言うものの役割を知る事が必要です。

SIMというのは、スマホに差し込んでおくSIMカードと呼ばれるICカードのことです。
このSIMカードには、特定の電話番号などSIMカードにひも付けされたデータが記録されており、スマホに差し込むことで、そのSIMカードの契約で通話や通信ができるようになるのです。

例えば、テレビのデジタル放送では、カード別に番号が割り振られており、有料契約はその番号にひも付けされるので、差し込むテレビやレコーダを変えても同じ契約で見ることができる仕組みに似ています。
SIMカードも端末を変えても、契約が変わることなくこれまでと同じように使えるのです。

ただしSIMカードには端末ごとに差し込める大きさごとに３種類存在していますから、端末の規格と違う大きさのSIMカードを差し込みたい時には不要な部分をカットしたり、アダプタに差し込んで大きくする事が必要です。

携帯会社を固定してきたSIMロック

原理としてはSIMカードが同じであれば、どのような端末で使えるわけですが、携帯会社は自社で販売していない端末を使われてしまうと、その分の利益が減りますし、端末目当てで他社から移ってくるユーザーも少なくなります。
そこで、SIMカードにプロテクトをかけて、同じ携帯会社の端末以外では使えないようにしていました。
これがSIMロックというものです。

しかし、これは企業には良くても、使うユーザーにはとても不便なもので、国も動いたことでSIMロックを解除することが義務化されて、どの端末でも使えるようになりました。

これにより携帯会社が販売してないSIMフリースマホも自由に使えるようになり、大きな需要が出てきたのです。

SIMフリースマホの特徴

SIMフリースマホは携帯会社の契約とは関係なく購入できるので、端末価格を割引する代わりに、一定期間は機種変換が出来ないとか、付帯するサービスを契約するといった不自由な縛りとは無縁で利用する事ができます。

それに、月々1,000円以下の料金で利用できる格安SIMと組み合わせれば、非常に低コストでスマホの運用ができるのです。
もちろん、不自由な点もあり、格安SIMを使うと、かけ放題やキャリアメールなどの機能が使えなくなる場合があります。

これまで携帯会社のサービスを満喫していたユーザーだと、逆にSIMフリースマホだと不便になる可能性があるので、端末を切り替えるときには、似たようなサービスがある格安SIMを契約する事が必要です。