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格安スマホ・MVNOまとめ

2016年に大躍進MVNO!今年もMVNO人気は継続するのか

ここ数年の間に、MVNOの知名度は徐々に上がってきています。その中でも去年は特に、MVNOの人気が急激に高くなった一年でした。

そんな急成長中のMVNOの躍進は今年も続くのでしょうか。色々な側面から予想していきます。

目次

2016年、MVNOは大ブレイクした

今までMVNOは、万人に知られているサービスというよりはテクノロジーに詳しい一部分のユーザーに知られているという感覚でした。詳しい人は知っているという感じです。

しかし、去年2016年はまさにMVNOが世の中に名前を浸透させた一年になりました。その大きな要因は、総務省によるスマートフォン実質0円販売の事実上禁止措置を受けて、ユーザーが格安にスマートフォンを利用できる「MVNO」へと乗り換えていったことが最も大きいでしょう。

今まで、キャリアでスマートフォンを2年間使用すると端末代金が0円になるというサービスが一般化していましたが、この中止によって、キャリアユーザーから大量に安さを求めてMVNOに流れていきました。

他の要因としては、MVNOが積極的にテレビCMや広告で知名度を高めていったことが考えられます。最近よくテレビで、MVNOのCMを観る人も多いのではないでしょうか。

また、MVNOもキャリア同様に専用ショップを全国に展開していく会社が年々増加してきました。これにより、今までMVNOの「盲点」だった、わからないことは自分で解決しなければいけないということがなくなり、ショップに立ち寄り気軽にわからないことを質問できるようになったのも大きいでしょう。

SIMフリースマートフォンの浸透もMVNOの追い風になっていることは間違いないでしょう。

MVNO利用者の年代が若い人にも、幅広い世代に利用されるようになった

今までMVNOを使っている多い世代は、主に30代から40代の男性でした。しかし、最近ではこの傾向が大きく変わり、若い世代や家族にも愛用されるようになりました。

この要因としては、MVNOが積極的にファミリー割引などを実行していることが考えられます。2016年1月時点で、20~30代の利用者が契約数50パーセントに達したというデータ(楽天モバイル)があります。

MVNOは音声通話定額も積極的に始めるようになったのも、幅広いユーザー層を獲得した大きな理由になるでしょう。音声通話定額は、どちらかといえばキャリアのサービスという印象が強かったのですが、MVNOもキャリアに似たサービスを開始してきました。

このサービスによって、今まで音声通話サービスに不満のあるMVNO利用希望者の不安が一気に解消された感じがあります。

今年は「キャリアのサービス」をさらに取り入れる予感

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最近のMVNOの戦略的に、「MVNO」と「キャリア」の差別化を無くしていこうということが見えます。

音声通話定額サービスにせよ、今までキャリアとMVNOの間にあった「違い」を解消するものになりました。今年は、MVNOもキャリア同様に街角の専用ショップをどんどん構えていくことが予想されます。

実は、この専用ショップがもっと全国に展開されていけばMVNOの未来はかなり明るいと見ています。これも、長い間、MVNOとキャリアの間にあった「大きな差」です。

MVNOへの乗り換えを検討しているけれども、なかなか踏み出せないキャリアユーザーの大きな理由の一つに、「設定やわからないことを自分で解決しなければいけない」というものがあります。

キャリアであれば、街の至る所にdocomoショップやauショップなどがあります。いつでも店頭にスマートフォンを持っていけば、設定方法や使い方で不明な点を丁寧に教えてくれます。これはスマートフォンを使う上で、非常に大切なサービスなのです。

大手MVNO会社であるFREETELも専門ショップ「フリーテルショップ」を今後、200店舗拡大する計画を立てています。

もっとMVNOの買収も起こるだろう

KDDIはビッグローブの買収しました。これにより、ISP事業など固定回線利用者の拡大だけではなく、40万もの会員がいるMVNO事業を手に入れることで、さらにau回線を用いたMVNOを増やしていくという狙いが見られます。

またKDDIは、ニフティの買収も検討していると言われています。KDDIは、低価格サービスの提供でやや出遅れた感があるので、今年も買収をして一気に巻き返しを図る可能性が考えられます。

今年は、KDDIの買収にも注目してみましょう。今年も、MVNOにとって大きな「変化」の一年になることは間違いないでしょう。